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風吹けば名無し : 2012/09/06(木) 02:59:28.49 ID:e+YxH16H
北の大地の山奥深く、無言の儘に滝に打たれる一人の聖人そこにあり。
俗世を離れ、肉は食わずの自給自足に修行を続けて早数年。
人との接触を断ち、豊かな自然、それらが育てた無邪気な生命に囲まれる毎日から
ガッツは自分の野球人としての進歩、そしてひとしおの充足感を得るのである。
そうして確実に真の神の境地へと近づくガッツであったが、そこへ至るには無視できない俗世への忘れ物が一つ。
そう、かつて、神により近づくための自らの悪しき部分を切り離した悪の権化───巨人小笠原との決着である。
切り離した後直ぐに退治する筈であったのだが、あまりの畜生ぶりに対処しきれずそれを俗世へ放ってしまった事は
ガッツ一生の不覚、今でも重い重い罪として、今でも褪せることなく彼の胸に刻まれているままである。
聞くところには稀代の畜生、巨人小笠原も最早かつての勢いも無く、姿を見せる事すら少なくなったと言うではないか。
これ以上の好機があるものか───野球界の為、人類の為、そして何より自分の罪の払拭の為、ガッツは再び巨人小笠原との対峙を決意した。
今や別人、切り離された善と悪、決して相容れない両者であったが、元は一人の人間である。
カッスもまた、同じ決意を固めたことは、言うまでもないだろう。
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